ここでは、PowerPoint(パワーポイント)で大型のポスター印刷用データを作る方法をご紹介します。
☆「学会ポスター発表」の方はこちらも > パワポでポスター作成
今回はカフェの例で「A1」サイズのポスターを印刷する前提で、原稿データも原寸の「A1」サイズで作成します。
※パネル・タペストリーでも同様の作り方です。
※ここではバージョン2016での作成方法となりますが、以前のバージョンでもほぼ同じ操作となります。
1. PowerPointを開く
1-1. 新規書類を開く
(ファイル > 新規 > 新しいプレゼンテーション)
「新しいプレゼンテーション」を選択します。
※最初に配置されているテキストボックスは全て削除してください。
(グループ化できない等の不便さがあるため)
1-2.スライドのサイズ設定を行う
(デザイン > スライドのサイズ)
ドロップダウンメニューから「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択します。
※ PowerPoint2007、2010 の場合の設定方法はこちら
今回はA1サイズで原稿を作成するため、「スライドのサイズ指定」では「ユーザー設定」を選び、幅「59.4cm」高さ「84.1cm」と数値入力します。
★重要★ スライドのサイズ設定について
PowerPointで大判印刷用データを作る場合には、最初のスライドサイズの設定が重要になります。
印刷原寸サイズ、または縮小サイズのどちらで作成されても問題ございませんが、初期設定のままでは印刷定形サイズと縦横比が異なってしまいますので、「ユーザー設定」にて 必ず「幅」「高さ」に直接数値入力 し設定してください。
※スライドのサイズ設定(ページ設定)方法について更に詳しくはこちらをご参照ください。各種サイズのテンプレートも準備しています。
2. デザインする
画像を挿入する前に
※自動圧縮設定を変更しておくと、画像の劣化を防ぐことができます。(バージョン2010以降)
→ファイル > オプション > 詳細設定 内の「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェック
※この設定により、データ容量が重くなる可能性があります。
2-1. 画像を配置する(挿入 > 画像)
今回は2つの画像を挿入し、サイズと位置を調整します。
※画像解像度が足りないと、仕上がりが粗くなります。
(ぼやけたりガタついたイメージになります)
※(表示 > ズーム)で100%表示すると、ほぼA1サイズでの画質イメージを確認できます。
2-2.図形を挿入する(挿入 > 図形)
長方形を選択してページ内に描画し、サイズと色を変更します。
※周囲のハンドル(白いマル)をドラッグし、サイズを変更します。
※色は、図形を選択した状態で 「書式」メニューから設定を行います。
2-3.文字を入力する
(挿入 > テキストボックス)
テキストボックスを作成し、文字を入力します。
※今回テキストボックスには色を付けないため、(書式 > 図形のスタイル)内の「図形の塗りつぶし」と「図形の枠線」では、どちらも「なし」を選択します。
2-4.文字に色を付ける(ホーム > フォント)
文字を選択した状態で、今回は「白」を選択します。
※(書式 > ワードアートのスタイル)メニューを使うと、文字色だけでなく、文字の輪郭の設定や、文字に影や光彩といった効果をつけることもできます。
2-5.文字を編集する(ホーム > フォント / 段落)
文字のフォントの種類やサイズ、行間などを設定し、レイアウトを調整して完成です。
3. 保存する
3-1.原稿を保存します
(ファイル > 名前を付けて保存)
保存場所を選択し、ファイルの種類「PowerPointプレゼンテーション」で保存します。
※PDFで保存する場合はファイルの種類で「PDF」を選択します。
PowerPointでの原稿作成の際にご留意いただく点
●アルミフレーム付きパネルを製作の場合
フレームの取付けにより、周囲が各7mmほど隠れます。
原稿データ作成時には、周囲ぎりぎりまで文字や図形を置かずにスペースを確保してください。
●透過性(半透明)を使った塗り色について
オブジェクトの塗り色に「透過性」を使用した場合は細かい網状の模様として印刷されます。
「透過」させる事が目的でなく、基準の色より「淡い色」の設定のために使用するのであれば「透過性」ではなく、「その他の色」で淡い色を作成して設定すれば、網状にならずに綺麗に印刷されます。
⇒ Office系ソフトでの色設定
●グラデーションへの「透過性」効果は印刷に反映されません。
グラデーションオブジェクトへ「透過性」の設定をされた場合、モニター表示では問題なく「透過」が反映されて見えますが、印刷では透過させる事が出来ません。
⇒ Office系ソフトでの色設定
●文字装飾、太字設定について
太い書体や、字画の多い漢字などに太字設定(ボールド「B」)をした場合、文字が潰れて読みにくくなる事があります。
他の文章との差別化を表すために強調されたい場合は、太字「B」設定ではなく、より太い書体をご使用いただくか、ポイントを上げる(文字サイズを大きくする)などの設定をしてください。
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