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パワーポイントでポスターを作ろう / 事例 運動会編

会社のイベントで、店舗の催事で、個人の趣味で、と様々な場面でポスターを作成しなければならないことがあります。

一昔前なら手書きで作ったでしょうが、今では色々なアプリを使って、はじめて挑戦する人でもパソコンで見栄えの良いものを作ることが可能になりました。

ここではパワーポイントを使ったポスターの作り方をご紹介します。

” ワードは使ってるけど、パワポはちょっと.. .”

大丈夫です。パワポの方がワードよりレイアウトの自由度が高く、写真の配置や移動なども楽なので是非パワポで挑戦してみてください。

” Excelの方がけっこう楽に作れるのでは… ”

Excelは本来は表計算ソフトなのですが、付随機能で写真も貼り込めたりするのでちょっとしたドキュメントやプレゼン資料もExcelで作成される人も多いようです。でも元々表計算ソフトなので、印刷するとセルから文字が欠け落ちたり、周囲に余白がたくさん付いたりしませんか?

パワポならそういうことはありません。是非この機会にパワポでのポスター作成に挑戦してみてください。

☆ブログ内関連 ポスター作るならワード?パワーポイント?エクセル?

☆ブログ内関連     学会発表の方はこちらを 学会ポスター作成のヒント


題材には悩みましたがイベントもので応用が効きそうな『 運動会 』をテーマに、パワーポイントでポスターを作る方法を紹介いたしましょう。

 

作成準備

パワーポイントを立ち上げる前に、まず告知したい内容を整理し、必要な情報を集めます。
ポスターに入れたい写真などの素材があればそれらも準備しましょう。

<作成するポスターの内容>
・ポスターの製作サイズ:A2サイズ(42cm×59.4cm)
・タイトル:「第36回 大うんどうかい」
・開催場所:うのきひがし幼稚園 園庭
・開催日時:10月8日(土)9時15分から
・※雨天の場合は 10月9日(日)に延期
・※未就園児の種目は10時30分頃開始予定
・写真素材:なし
・その他 注意書き
「近隣の皆様にはご迷惑をおかけいたします。ご協力よろしくお願いいたします。」

テンプレートを探してみる

パワーポイントにはたくさんのテンプレートが用意されています。
「新しいプレゼンテーション」で白紙のスライドを開いてゼロからデザインを作成することももちろんできますが、テンプレートがあれば簡単に手早く原稿を作成でき、特に「デザインが思い浮かばない‥」といった時などは、気に入ったテンプレートが見つからなかったとしても、デザインのヒントになることもあるので、まずは検索してみましょう。

PowerPoint で、[ファイル][新規] の順にクリックし、
[オンライン テンプレートとテーマの検索] フィールドに「運動会」と入力して Enter キーを押します。

キーワードに関連した多種のテンプレートが表示されるので、
[カテゴリ][ポスター] をクリックして候補の表示を絞り込みます。

運動会ポスターのテンプレートが1つありました! 今回はこちらを使用します。

ポスターの作り方 テンプレート

スライドサイズを確認する

選択したテンプレートがどれくらいの大きさで作成されているのか、原稿サイズ(スライドサイズ)を確認しましょう。
[デザイン]タブ、ツールバーの中にある[スライドのサイズ]を順にクリックし、
[ユーザー設定のスライドのサイズ]を選択します。

[スライドのサイズ] ダイアログ ボックスが開きます。

テンプレートのスライドサイズは「幅21cm×高さ29.7cm = A4サイズ」ということがわかりました。
作成したいポスターは「A2サイズ = 幅42cm×高さ59.4cm」です。
サイズは違っていますが、幅、高さ どちらも1/2サイズで、縦横比率(幅:高さ)も同じです。
印刷時に200%拡大印刷すればOKなので、今回はスライドサイズは変更せずにこのまま進めます。

-ご参考-
スライドサイズをA2サイズ原寸に変更する場合は、幅、高さのボックスにそれぞれ「42」「59.4」と入力します。 ※尚、データ作成後にスライドサイズを変更した場合、配置された文字の見た目サイズや改行位置が大きく変化することがあります。また、縦横比率(幅:高さ)の異なるサイズへ変更する場合は、変更時の設定によってはデータがスライドの外側にはみだしたり、挿入済みの画像のプロポーションが変化してしまうことがあるため特に注意が必要です。サイズ変更前後の変化をよくご確認ください。

不要なパーツを取り除く

ポスターに入れたいメイン画像がある場合は、「写真を追加する」オブジェクト中央の画像アイコンをクリックし、挿入したい画像ファイルを選択すれば、簡単に画像を挿入することができますが、今回はこのオブジェクトは使わないので削除します。また背面の旗も今回不要のためスライドマスターから削除します。
*スライドマスターの編集方法について詳しくはこちらをご参照ください。


文字を変更する

仮入力されている文字部分に実際の情報を入力していきましょう。
まずタイトルの文字を変更します。
「社内運動会」の文字をドラッグ(選択)し、「大うんどうかい」とテキスト入力します。

文字数が多くて改行してしまったので、1行に収まるように文字サイズを小さくします。
「大うんどうかい」を囲むように表示されている枠線(テキストボックス)をクリックすると文字全体が選ばれます。その状態で、[ホーム] タブの [フォント サイズ] ボックスの数値を「96」→「75」に変更(数値をドラッグして直接入力)します。

続いて、文字の色(塗り/線)も変更します。
まず[描画ツール] の [書式] タブ→[文字の塗りつぶし]の順にクリックし、文字の内側の色(赤)を選びます。
同じく [書式] タブの [文字の輪郭] をクリックし、文字の輪郭の色(黄)を選びます。

タイトル文字の変更ができたので、その他の文字も同様に変更します。


日時と場所の文字が、背面の白い図形からはみ出してしまいました。
文字を収めるために白い図形をそのまま横に伸ばすと「とき」「ところ」の背面部分も一緒に伸びてしまいます。

そのため、今回、背面の白い図形は一旦削除して作り直すことにします。
「とき」「ところ」の背面の白い図形を削除し、文字をスライドの中央あたりに移動しておきます。

図形を挿入する

文字の背面に配置する白い図形を作ります。
[挿入]
タブをクリックし、[図形][楕円]アイコンの順にクリックします。
マウスポインタが+の形になるので、その状態でスライド上の適当な場所でドラッグして楕円を描画します。

描画した直後の図形は初期設定の色(テーマ)になっているので、
[描画ツール] の [書式] タブ→[図形の塗りつぶし]の順にクリックし、図形の内側の色(白)を選択。
同じ [書式] タブの [図形の枠線] をクリックし、枠線の色(枠線なし)を選びます。

そのまま同じく [書式] タブ内の [背面へ移動]をクリックし、[最背面へ移動]を選択します。
すると図形が文字の背面に移動するので、その後、図形のハンドル(※ハンドル … 図形のまわりの白い○)を動かしてサイズの調整を行い、ひとつめの図形は完成です。

同様に他の3か所も作成しましょう。

図形に効果を加える

先に削除した白い図形には影がついていたので、作り直した白い図形にも同じように影をつけます。
図形に影などの効果を加えるには、[描画ツール] の [書式] タブの [図形の効果]を選びます。
※ 文字に効果を加えたい時は、[描画ツール] の [書式] タブの [文字の効果]を選びます。

文字背面の白い図形をすべて選択( [Shift] キーを押しながらクリック)し、
[描画ツール] の [書式] タブ、[図形の効果][影]の順にクリックして、目的の影(外側:右下)を選択します。

同じく [書式] タブ、[図形の効果][影]で表示されるポップアップの一番下部にある[影のオプション] で、影のぼかし具合や距離などの調整を行います。

文字を挿入する

テンプレートにはなかったところにも文字を追加しましょう。
[挿入]タブをクリックし、[テキストボックス][横書きテキストボックスの描画]の順にクリックします。
マウスポインタが+の形になるので、文字を挿入したい場所にドラッグしてテキストボックスを描画します。

そのまま挿入したい文章を入力します。

入力直後の文字は、規定のフォント、フォントサイズになっているので、それぞれ変更して色もつけましょう。
フォントの変更は、テキストボックスを選択(ボックスの枠をクリック)した状態で、
[ホーム] タブ→ [フォントボックス] 右側▼の順にクリックし、一覧から希望のフォントを選びます。
(フォント一覧の右側にあるスクロールバーを上下に動かしながらフォントを探しましょう)

今回フォントは「遊ゴシック Medium」を選び、サイズは「18pt」のままにします。
文字の色は、[描画ツール] の [書式] タブの [文字の塗りつぶし] で選び、
テキストボックス(文字の外側)の色は、[描画ツール] の [書式] タブ、[図形の塗りつぶし] で選びます。
※ 色の変更方法は、上の「■文字を変更する」「■図形を挿入する」をご参照ください。

次に注意書きを追加しましょう。
テンプレートの下方にある黄色い説明書きのボックスを削除し、上と同じ要領で注意書きを追加します。

これで今回掲載したい文言はすべて入力できました。
スライド全体を見ながら色の調整を行います。

今回、画像などの素材は用意していなかったのですが、これでは少し寂しい印象ですね。
やはり一目で運動会のポスターだと判るようなイラストを入れたいと思います。

画像を挿入する

インターネット上には、WEBやポスター作成等の印刷に使えるイラストや写真などの素材を、無料または有料でダウンロードできるサイトがたくさんあります。今回は「イラストわんバグ」から「かけっこ」のイラストをダウンロードして使用します。
※素材提供サイトにより利用可能な範囲は異なります。必ず各サイトの利用規約をご確認の上でご使用ください。尚、今回イラスト素材はパワーポイントでの操作方法を説明するための素材として使用しています。

[挿入]タブ→[画像]の順にクリックします。
表示されたダイアログ ボックスで挿入する画像を参照・選択して[挿入] をクリックします。

画像を配置したい場所までドラッグして移動し、サイズを調整します。
※画像の拡大・縮小は、サイズ変更ハンドル(画像周囲の白い○)の四隅(よすみ)のハンドルを動かして行います。

画像の見え方を確認する

挿入した画像が綺麗に印刷できるか、「解像度」が足りているかを確認しましょう。
解像度というと難しそうですが、要は「画像のきめ細かさ」のことであり、これが不足するとぼやけ・がたつきが出たり、画質が粗くなってしまいます。
☆本サイト内関連ページ 画像解像度について

ここでは印刷サイズ大で表示して確認する簡易的な方法をご紹介します。
今回はA4で作成するデータを「200%で拡大印刷」してA2にするため(ご参照:「3.スライドサイズを確認する」)、PowerPointの画面でも同じ拡大率で「ズーム表示」すれば、おおよそA2での仕上がりサイズでのイメージになります。

まず 表示 > ズーム で現在の倍率をA2への倍率(200%)に変更します。

この状態で画像が綺麗に見えていれば大丈夫です。
※Office系アプリ(PowerPoint、Wordなど)の場合、解像度の低い画像はアプリの機能により画面上では、がたつきを軽減して(ぼかして)表示されます。画面上ではぼやけて見えている画像が印刷するとガタガタになるといったこともあるので、くっきりと表示されているかをチェックしましょう!

※ポスターの場合、ぎりぎりまで近づいて見るよりも少し離れて見られることが多いので、モニターで印刷大まで拡大してチェックするときも、モニターから少し離れて見て確認することも大事です。

最終調整・仕上げ

完成まであと少しです。
地面の高さをイラストの動物たちに合わせるため、スライドマスターの図形を変形します。

まだ少し余白があるので、玉入れをイメージさせるような紅白の玉を [図形] の楕円で作成し、うさぎの左上に飛んでいる黄色い紙吹雪を [図形] の 正方形/長方形 を使って増量します。
最後にもう一度全体のバランスを見つつ配置の微調整を行い、運動会ポスターのデータの完成です!

ポスターの作り方 完成

いかがでしたか?

初期設定にあるパワーポイントのテンプレートに、自由に使える素材をインターネットからダウンロードして作ってみました。

みなさんも是非パワーポイントでのポスター作成にチャレンジしてみてください!

 

 

追記 印刷所への入稿について

完成したパワーポイント原稿からのポスター印刷を印刷所に依頼する場合、
印刷所によってはPDFで保存したものしか受け付けてくれない場合があります。
その時は下記の手順でPDFに保存してください。

※ちなみに当社サイビッグネットでは原則*パワーポイント原稿(.pptx)のままご入稿いただけます。 (*特別なフォントをご使用などの場合にはPDFもご入稿いただくことがあります)

メニュー>ファイル>名前を付けて保存>ファイルの種類:PDF

(印刷所によってはPDF保存時のオプション設定が必要な場合もあります。)

 

 

※下記の当社本サイトには各種サイズに設定済のパワーポイントのテンプレートを置いていますのでご利用ください。

 

 

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