パワーポイントを使ってみよう(基本編)
一般に会社や学校ではマイクロソフト社のOffice(Word、Excel、Power Pointなど)が普及していますよね。
A4サイズの資料やレポート作成などWordを使う機会が多いかもしれませんが、ポスターやパネルなどの「展示物」を作るには、やはり見栄えやデザイン性も大切・・・
そんなとき、オススメなのがPower Pointです!
本来はプレゼンテーション用のソフトですが、WordやExcelに比べて簡単に文字や画像を自由に配置出来るので、実はデザイン原稿の作成にも向いているんですよ。
ここでは初心者の方向けに、まずはPower Pointの基本的な操作についてご紹介していきます。
目 次
スライドを新規作成
PowerPointを起動すると、まず「新規」で作成するスライドの選択画面になります。(バージョン 2013以降)
※背景などが設定されているテンプレートも使用できますが、ここでは基本の「新しいプレゼンテーション」を選択します。
すると、このように横長のスライドが表示されます。
※バージョン2010までは、起動すると自動的にこのスライドが出ます。
※最初に配置されているテキストボックスは全て削除してください。
(グループ化できない等の不便さがあるため)
スライドのサイズを変更する(ページ設定)
PowerPointはモニターやスクリーンに映しやすいよう、初期設定では横長のスライドになっていますが、印刷用データを作成する場合には、まず印刷サイズとスライドのサイズを合わせる必要があります。
詳しくは別の記事でも触れていますが、ここではポスターやパネルに多い縦長のA1サイズ(59.4×84.1cm)に設定する手順をご紹介します。
現在のサイズを確認
まず デザイン > スライドのサイズ を見ると、今はワイド画面(16:9)設定であることがわかります。更に 「ユーザー設定のスライドのサイズ 」を見ると、幅・高さの数値が確認できます。
※バージョン2010以前やMac版はPowerPointのページ設定方法をご参照ください。
印刷サイズに合わせて変更
ここにA1サイズの数値(幅59.4cm×高さ84.1cm)を入力します。
すると「最大化」または「サイズに合わせて調整」の選択肢が出てきますが、ここでは原稿が白紙のため、どちらを選んでも大丈夫です。
※もし文字や図を配置した後でスライドサイズ を変える場合、大きくレイアウト修正が必要なこともあります。
元に戻るを押せばやり直せるので、どちらを選べば良いかチェックしましょう。
※サイズ設定済みのテンプレートもご利用いただけます。
文字の入力
PowerPointの場合、文字を入力するためのテキストボックスが必要になります。
挿入 > テキストボックス から「横書き」「縦書き」を選択すると、マウスポインタが十字の形になります。そのままドラッグ&ドロップすれば、新しいテキストボックスが出来上がります。
この中に文字を入力していきますが、
フォントの種類や大きさ、色などは ホーム > フォント で変更できます。
線や図形の入れ方
線を引いたり、四角・円・吹き出し・矢印など図形を入れるには、挿入 > 図形 から選択します。
選択するとマウスポインタが十字の形になるので、好きな位置でドラッグ&ドロップすればOKです。
図形に色や効果を付けるなどの設定は 書式 > 図形のスタイル から変更出来ます。
画像を配置する前に
PowerPointの設定によっては、配置した画像が劣化する場合があります。
これを防ぐには、 ファイル > オプション > 詳細設定で「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェックを入れておきましょう!(バージョン2010以降)
※この設定により、データが重くなる可能性があります。
画像の配置
上記の設定をしたら、画像を配置します。
挿入 > 画像 を選択すると「図の挿入」ウィンドウが出るため、ここで画像を指定すればOKです。
例)デスクトップにある「coffee.jpg」という写真を挿入する場合
写真は中央に配置されるので、位置やサイズを調整します。
解像度の確認方法(拡大表示)
配置する画像の大きさを決めたら、印刷するうえで解像度に問題はないかを確認します。
画像解像度というと難しく聞こえますが、当社では画面上での拡大表示という簡単な確認方法をご紹介しています。
→ 今回はA1サイズのデータをそのままのサイズで印刷するため、画面表示を「100%」ズームにすると、おおよその画質を確認できます。
拡大率の例)
・A4(21×29.7cm)のデータをB2(51.5×72.8cm)で印刷する場合は「約245%」
・70×140cmのデータを90×180cmで印刷する場合は「約130%」
※PowerPoint・WordなどのOffice系ソフトでは解像度が低い画像はぼやけて表示されます。そのため鮮明に見えない場合は印刷が粗くなってしまいます。
☆本サイト 画像解像度について
順序(重ね順)の変更
文字や画像は挿入した順に重なっていくため、後から挿入したものが前面にきます。
この順番を変えるには、書式 > 配置 から変更します。
例)文字を「最前面」にした場合
※オブジェクトを選択した状態で 書式 > オブジェクトの選択と表示 をクリックすると一覧で確認が出来るので、ここで順序を変更することもできます。
※Mac版の場合は、ホーム > 整列 のメニューから変更できます。
整列
オブジェクトを手動で並べるときれいに揃わない場合がありますが、「配置」機能を使えば簡単です。
例)3つの図形をスライドの中央で横並びにする場合
まず図形を選択して、 書式 > 配置 > 上下中央揃え にします。
(スライドに合わせて配置)
次に 左右に整列 させれば、きれいに並んで配置出来ました。
最後に
パワーポイントでポスターなどの印刷用データ作成のためのページ(スライド)設定と、簡単なレイアウトデザインのための操作方法をご紹介させていただきました。
プレゼンテーション用に利用されていたパワーポイントは、最近ではポスターをはじめ、様々な印刷物のデータ作成に利用されています。皆様も是非ご活用ください。
☆本サイト内関連 原稿について-パワーポイント (各サイズテンプレートあり)
☆本サイト内関連 印刷データを作ろう PowerPoint (パワーポイント) 編
☆本サイト内関連 特集 学会ポスター印刷