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Googleスライドでポスターを作る!

2024.09.20

googleslides_poster

Googleスライドをご存じですか?Googleスライドは、パワーポイントと同じような、スライド発表用のスライドが作成できるプレゼンテーションプログラムです。Googleスライドは、Googleアカウントさえあれば、無料でどなたでも使うことができます。最近では企業や教育関係でGoogle Workspaceの導入が増えてきているので、Googleスライドを使われる方も多くなってきているのではないでしょうか。

当ブログでは一般の方がポスターを作る場合は、パワーポイントでの作成をお勧めしてきましたが、このGoogleスライドでもパワーポイントと同じようにポスターを作ることができます。ただし注意が必要な点もありますので、それらを含め、Googleスライドでのポスターの作り方をご紹介させていただきます。

Googleスライドの特徴

Googleスライドは、Google社が提供している、Web(ブラウザ)上で動くプレゼンテーション作成用のプログラムです。

パワーポイントのように、システムにインストールをする必要がなく、Googleアカウントさえあれば、GoogleChrome、MicrosoftEdge、MacのSafariなどのブラウザで使うことができます。基本無料で使用できますが、Google Workspaceというサブスクサービスもあり、企業や教育関係で利用されています。

Googleスライドの特徴として、直感的な操作性があります。パワーポイントはあまりに機能が多く、どんな機能がどこに隠れているか、見つけ出すにはかなりの習熟が必要とされますが、Googleスライドなら直感的に見つけることができます。

Googleスライドのデータは、クライアント(端末)のシステム内ではなく、クラウド上のGoogleドライブに保存されます。データはクラウド上にあるため、他の人達とリアルタイムで共同で編集することも簡単にできます。

Googleドライブ上のGoogleスライドデータは、PDFやパワーポイントなどの形式でパソコン上にダウンロードすることができます。

 

Googleスライドのフォントの問題

Googleスライドでは、使用するフォント(書体)によって問題が発生する場合があります。そのためポスターの作り方のご紹介の前に、まずフォントの問題とその解決法についてご説明させていただきます。(Googleドキュメントやスプレドシートでも同様)

デフォルトのフォント

Googleスライドのデフォルトのフォントはあまり多くありません。またWindowsOSとMacOSとChrome OSOSなど、OSの種類やそのバージョンによって、デフォルトで使える日本語フォントに違いがあります。そのため使用するフォントによっては、Googleスライドの同一データを異なるシステム環境で開いた時に、フォントが置き換わってしまい、フォントの見た目だけでなく、改行位置も変化することがあります。これでは共同編集の時などに支障がでてしまいます。

たとえばMacOSWindowsOSでは下記のようにデフォルトの日本語フォントが異なります。(MacOSではバージョンによってヒラギノ角ゴも表示されます。)

PDF化や印刷時の問題

デフォルトフォントの一部のフォントでは、PDF化や印刷時にもフォントが置き換わり、そのためフォントの見た目だけでなく、改行位置も変わることがあるので注意が必要です。

たとえば初期に設定されている「Arial」は欧文フォントのため、このフォントで日本語を入力した場合、PDF化や印刷時に下記のようにフォントが置き換わります。

またWindowsで「メイリオ」、MacOSで「ヒラノギ」を使用した場合も、PDF化や印刷時に文字が置き換わり、下記のように改行位置も変化する場合があります。

フォントの問題はWebフォントで解決!

デフォルトフォントの一部で、OSの種類やバージョンの違いによってフォントが置き換わったり、PDF化や印刷時にフォントが置き換わる問題があることをご説明いたしましたが、これらの問題はWebフォントを使用することで解決できます。

Webフォントは、Web上で提供されているフォントで、クライアント(端末)のシステム環境に依存しません。そのためOSやバージョンが違っていても同じ見た目となり、またGoogleスライドからのPDF化や印刷時にフォントが置き換わることがありません。

またWebフォントは、Googleスライドでデフォルトに設定されているフォントに比べ、はるかに多くの種類があります。

Webフォントを使うには

Googleが提供しているWebフォントはデフォルトではフォント一覧に表示されていませんが、「その他のフォント」からダウンロードすることで表示され使用可能となります。手順としては下記となります。

まずフォントのリストから「その他のフォント」を選択します。

「文字」から「日本語」を選択します。次に使いたいフォントにチェックを入れ、「OK」をクリックします。

これで使いたいWebフォントがフォント一覧に表示され選択できるようになります。

Googleスライドを他の人と共同で編集する時や、PDF化や印刷時のフォントの置き換わりを避けるためには、Webフォントを使用しましょう。

 

Googleスライドへのアクセス

Googleスライドは、ブラウザ上で動くプログラムです。

まずGoogleChrome、MicrosoftEdge、Safari などのブラウザでGoogleアカウントにログインしましょう。

Googleスライドを利用するには、Googleアカウントでのログインが必要です。お持ちでなければこちらの手順で取得してください。

https://support.google.com/accounts/answer/27441?hl=ja

次に下記の手順でGoogleスライドにアクセスします。

① アプリをクリック

② ポップアップメニュー内の「スライド」をクリックします。

 

Googleスライドでポスターを作る!

それではポスターを作る時の手順を見ていきましょう。

ページ設定

はじめに「空白のプレゼンテーション」をクリックし、新規ページを作成します。

最初に配置されている中央のテキストボックスは、スライド作成用の書式がよめ設定されたものなので、ポスター作成用には不便です。そのためクリックして選択し一旦全てを削除します。

次にこのページのサイズを設定します。

今回作成するポスターのサイズは、イベントポスターで良く使われるA2サイズ(横42cm×縦59.4cm)とします。

メニューの「ファイル」から「ページ設定」を選択します。

初期値は標準のスライド作成のサイズ「ワイドスクリーン(16:9)」になっています。

ポップアップメニューから「カスタム」を選択し「適用」クリック。

単位がインチとなっていますので、まず単位のインチをcmに変更します。

それからA2サイズの「42」cm ×「59.4」cmを入力します。

これでページのサイズがA2サイズ横42cm×縦59.4cmに設定されました。

図形の挿入

次に、図形を挿入して、図形でイラストを描いていきます。まずツールバーの「図形」アイコンから四角形を選択し挿入します。(メニュー>挿入>図形でも可)

四角形のサイズと位置を調整します。

四角形を選択したまま、ツールバーから「塗りつぶしの色」アイコンをクリックすると、塗り色の一覧が表示されます。今回はオリジナルの色で塗りつぶしたいので、カスタムの「+」マークをクリックして、オリジナルの色を作成し塗りつぶします。

塗り色のカスタム設定で明るい空色を作成します。

四角形を作成した色で塗りつぶしました。

ツールバーの「枠線の色」アイコンで、枠線にも塗り色と同じもの指定します。

次にツールバーの「図形」アイコンから「楕円」を選択します。

「楕円」はSHIFTキーを押しながらサイズを調整することで正円になります。

円の「塗りつぶしの色」と「枠線の色」を白色に設定しました。

円をコピー・ペーストで並べていきます。

雲が描けました。

ポスターの下部に芝生をイメージした四角形を描きます。

 

テキストの挿入

次はテキストの挿入です。ツールバーから「テキストボックス」アイコンをクリックし、テキストボックスをポスター内に作成します。(メニュー>挿入>テキストボックスでも可)

テキストボックス内に「本町通り フリーマーケット」と打ち込みました。文字のフォント(書体)は、フォントリストのデフォルトの「Arial」となっています。これを先述のGoogleスライドのフォントの問題の解決策の通り、共同編集時やPDF化や印刷時に問題が無く、また種類の豊富な「Webフォント」に変更しましょう。今回はポスターのタイトルに適した「Mochiy POp One」に変更します。

Webフォントの「Mochiy POp One」を使用するには、ツールバーにあるフォント名をクリックし、プルダウンの中から「その他のフォント」を選択します。

次に「文字」から「日本語」を選択します。

Webフォントの日本語のリストの中から今回は、イベントポスターに適したフォント「Mochiy POp One」を選択します。

これでフォントリストに「Mochiy POp One」が表示されるようになります。次にテキストボックスを選択して、フォントリストから「Mochiy POp One」を選択して変更完了です。

ツールバーの「配置」アイコンから「中央」(センタリング)を選択しました。

文字の色はテキストボックスを選択した状態で、ツールバーの「テキストの色」アイコンをクリックすると、色の一覧が表示されるので、ここで色を選択します。

またカスタムの「+」マークをクリックすればオリジナルの色も作成できます。

文字に特殊な効果をかけることもできます。

ここでは「書式設定オプション」で「ドロップシャドウ」(文字の影)の効果をつけました。

画像の挿入

ポスターに写真やイラストなどの画像を挿入するには、メニューの「挿入」から「画像」を選択し、画像のある場所からアップロードして配置します。

今回はフリーマーケットのイラスト画像を挿入しました。

挿入した図形やテキストや画像は、その重なり順序を変更することができます。ここでは挿入したイラスト画像がテキストボックスの上に重なっているので、イラスト画像を「右クリック」し「順序」から「最背面へ」を選択し、重なり順序を変更しました。

Googleスライドで作るフリーマーケット開催案内のポスターの完成です!

変更履歴

Googleスライドでは、編集後に編集内容を保存する必要がありません。編集された場合は、自動で保存されるためです。保存作業を忘れたために編集した内容が残らなかったという心配がありません。

そして編集のたびに変更履歴に記録が残り、この変更記録から以前の編集段階に戻すこともできます。

変更記録は、次の場所で見ることができます。

  メニュー>ファイル>変更履歴>変更履歴を表示

表示された変更履歴の中から、戻したい日時の変更履歴をクリックすると、上部に「この版を復元」ボタンが表紙されますので、それをクリックすることで元のファイルに戻すことができます。

印刷・PDFへの書き出し

完成した原稿を、お手持ちのプリンタで印刷する場合は、Googleスライドから直接印刷することが可能です。

   メニュー>ファイル>印刷

印刷会社で印刷してもらう場合は、GoogleスライドからPDFへ書き出したものを原稿として印刷会社へ入稿しましょう。

   メニュー>ファイル>ダウンロード>PDFドキュメント

PDFに書き出したら、一旦これを開いて、印刷会社に入稿する前に細部まで問題がないかチェックしましょう。

 

最後に

以上、Googleスライドでのポスターの作り方をご紹介させていただきました。

Googleスライドは、直感的で簡単な操作、共同編集ができる、そして何より無料で利用できるなど大変魅力的なツールです。ただ、先述したように一部のフォントの使用でPDF化や印刷時などに問題が出ることもあるので、問題の出ないWebフォントの使用をご紹介しました。フォントの問題は、今後Googleサイドで改善され、Googleスライドがより使いやすいものとなっていくかもしれません。期待しましょう。

 

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