「解像度」は難しい?|解像度の基礎をご説明します。
「解像度」とは一体何でしょうか。最近では日常会話の中でも、ある人物や行動に対するツッコミのひとつとして「解像度高っ!」といったような使われ方もするようになってきた「解像度」という言葉。元々は主に写真や印刷業界で使用されることが多かった用語です。ポスターや写真パネルを作る時・また写真や印刷物をスキャン(=デジタルデータに変換)する時に、まず頭を悩ませる要因の1つが「解像度」ではないでしょうか。画像ファイルを含む原稿データを印刷するには「解像度」の理解は必須ですが、言葉の印象から難解なものと感じている方も多いようです。ここでは当サイトによくお問い合わせいただく解像度についてまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
「解像度」ってなに?
解像度とは
まず「解像度」とは本来 ”対象のものを分解する度合い” のことを意味します。
最近ではその意味合いから、物事がより細部まで見えていて思考がクリアないわゆる”仕事ができる人”(類似として”意識の高い人”)のことを「解像度が高い人」と言ったり、自らの妄想や想いをこだわりをもって、よりリアルに鮮明に具現化することに励む(または活動する)ことを「解像度を上げる」と言ったりもするようですが、印刷業者から「画像データの解像度は充分ですか?」と聞かれた場合の「解像度」とは “画像解像度” のことを指します。
画像解像度 とは デジタル化(画素に分割)された画像 が「どれぐらいの細かさで画素に分割されているか」の度合いを「単位あたりのピクセル数」で示したもので、端的に言うと「画素(ピクセル)の密度」のことです。画素の密度が低い(単位面積中の画素数が少ない)と、画像はガタついた粗いものになります。
※印刷の場合、最小単位を点(ドット)とし、解像度とは「点(ドット)の密度」を指しますが、考え方としては同じです。
解像度は「一定の長さの間に並ぶ 画素(ピクセル) の数」で表します。一般的には dpi(ディーピーアイ)という単位を使用し、画像の幅1インチ(=約2.54cm)あたりに並ぶ pixcel(ピクセル/画素)の数、あるいは dot (ドット/点) の数で表します。画像を表現する時の格子(画素)の細かさを示すものなので、数値が高いほど精細な画像になります。
ここ注意!
WEB制作などでも使用される「画面解像度」の場合、解像度は上記で説明した「画素の密度(dpi)」では表記せず、PCモニタやスマートフォン等、ディスプレイ画面に表示される 総画素数 をそのまま(横のピクセル数 × 縦のピクセル数)または(縦のピクセル数 × 横のピクセル数)で表します。
dpi(ディーピーアイ)とは
dpi とは dots per inch (ドット・パー・インチ) の略で 解像度の単位 です。
印刷において「1インチ(=約2.54cm) の幅に点(ドット)がいくつ入っているか」を数値で示すためのものですが、デジタル画像の場合は画素の密度を表す単位として「幅1インチ(=約2.54cm) あたりに並ぶ画素の数(ピクセル数)」を表します。
※Photoshop等、画像解像度の単位を ppi (ピーピーアイ:pixels per inch) で表す場合もあります。画素=ピクセル のことなので、「画像解像度」としては ppi の方が正しい表現ですが、画像データのピクセルを点(ドット)に置き換えて出力するディスプレイやプリンタ側での単位が dpi であることから、画像の解像度を指す場合でも慣例的に dpi が多く使われます。
解像度・画像サイズ・印刷サイズ の関係
解像度 (dpi:ディーピーアイ)
= 画像サイズ (px:ピクセル) ÷ 印刷サイズ (inch:インチ)
解像度 は 画像サイズ (ピクセル数) と 印刷サイズ で決まります。言い方を変えると、
解像度 ・ 画像サイズ(ピクセル数) ・ 印刷サイズ
これら3つのうちの2つがわかれば残り1つは計算で導けます。
解像度の計算方法について詳しくは こちら をご参照ください。
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